クランクパイプの曲げR(半径)を小さくしたくなってしまった、もちろん必要性は全く無い、ただ小さくしたくなっただけ、現在使用している自作パイプベンダーを改造して試作してみたがまともに作れなかった、そろそろ自動パイプベンダーを買うべきなのでしょうが100万円でも買えるような代物ではないし、とてつもなく巨大で重いので却下、自作するしかないよね…。

自動パイプベンダーに求められる機能は下記の通り。

  • きれいに曲げられること。
  • 自動曲げ位置調整
  • 自動角度調整
  • 角度再現性
  • 始動と停止はスイッチひとつ
  • 材料切断機能
  • 型の交換でいろいろなサイズに対応

予算は20万円、もちろん上記の条件をクリアするなんて絶対に無理、なので妥協しちゃうのです。

自動パイプベンダー ⇒ 手動調整式電動パイプベンダー

  • きれいに曲げられること。
  • 自動曲げ位置調整
    ⇒ 手動押し当て式、寸法は正確に出せる。
  • 自動角度調整
    ⇒ 差し替えストッパーを設けて手動調整、スプリングバック非対応なので正確な角度指定は不可。
  • 角度再現性
    ⇒ ストッパーがあるので問題なし。
  • 始動と停止はスイッチひとつ
    ⇒ コストダウンのため駆動は電動ドライバーにしたので…。
  • 材料切断機能
    ⇒ 小さくするためにあらかじめ規定長さに切断した材料しか対応できません。
  • 型の交換でいろいろなサイズに対応
    ⇒ φ14以下なら対応。

設計して、ようやく完成したのがこれ。

予算をちょっと超えて約25万円で完成、2400:1の減速機が高かった!
一般人が入手してよいアイテムじゃないよね。

早速曲げてみたがいい感じ、当然曲げRが小さいので今までよりは変形するけどなかなかきれいに狙い通りに曲がった、今までのものと比較するとこんな感じ。

なかなか良い。

調子に乗って連続加工。

品切れしていたハイグリップクランクパイプDがこんな感じで完成。

この画像が微調整前の物、角度の再現性が今までと段違いに上がった、この後の微調整が格段に楽になった。

それにしてもこんな機械に25万円か…絶対に元が取れない、バカだね、ただ欲しくなっちゃっただけで作っちゃうんだから。
まぁ、楽しいからOKとしますか。

ところで皆様、パイプの曲げってどんなに高級な機械を使っても完全に同じ曲げにはならないってご存じですか?
パイプという材料って必ず個体差がありまして同じ曲げ方をしてもスプリングバックという戻り量にわずかな差が生じるのです。小さな部品なら気にならないのですがクランクパイプのように数百ミリの長さがあると差が大きく感じられるようになるのです。
長さ500ミリだと角度が1度ずれただけで先端は9ミリ近くずれてしまうんですよ。